2013-05-20

叔父と創作京料理

昨日の晩は・・・。


創作京料理を食べに行った。

東京に住む叔父夫妻が、岡山にいる孫の顔を見に行った帰りに京都へ寄り、ぼくに声をかけてくれたという話。

親戚付き合いはおろか、親兄弟ともほとんど会わないぼくなのだけれど、この叔父だけは時々連絡をくれ、一緒に食事をする。
ぼくが物心つく前からよく遊んでもらい、度々世話になっている人だ。




叔父は7人兄弟の母の弟で、だいたい母の母、祖母が98でまだピンピンしているくらいだから、叔父叔母も全員元気にしているらしい。

男兄弟は3人なのだけれど、改めて話を聞くと、皆一風変わっている。

昨日の叔父は、大学を出て、当時はまだそういう人はそう多くはなかっただろう、外資のIBMに入社、実力一本で出世して、営業部長を長く勤めたりもしている。
現役時代はクラウン・マジェスタに乗り、
「日本のサラリーマンも、クラウンに乗れる時代になったんですよ」
と息巻いていたこともある。

叔父の兄は芝居の世界に長くいて、俳優座だか文学座だかの脚本家だか監督だかをしている。
弟は、一時は一世を風靡したアイビールックのVANに入社、VANが潰れたあとは、自分で怪しげなビジネスをやっているそうだ。

ぼくがこういう、怪しげな人生を送っているのも、「血筋なのかな」と、ちょっと思うところがある。




叔父はすでにIBMを定年で退職し、今は子会社で適度に働きながら、ゴルフ三昧、孫三昧、悠々自適の生活を送っている。
孫は3歳、言葉も分かり始めて可愛くてしかたがないらしい。

昨日ももっぱら孫の話に花が咲いたが、ぼくは食事を奢ってもらう身、礼儀正しく話を聞いた。
料理も、味は普通だったが、叔父が気に入っている店だから、
「とてもおいしかったです」
と褒めておいた。

叔父はさらに、岡山でもらってきたという山田錦の純米酒とままかりをくれた。
叔父は昔から、何やかにやと物をくれる。

本来なら奢ってもらうぼくのほうが、何かお礼の品でも渡さなければいけないところなのだけれど、それに思い至ったのは、家を出てバス停でバスを待っているとき。
何か買おうにももう時間がなく、結局昨日も、奢ってもらいっ放しになってしまった。



叔父夫妻とは2時間ほどで別れ、家に帰った。


まだ少し飲み足りなかったので、もらった純米酒を飲むことにした。

1合飲んだが、まだ時間は11時頃で、寝るには早い。



そこでウイスキー・・・。


結局ボトルに3分の1くらい入っていたのを飲み干して、ヘベレケになって布団に入った。



「ヘベレケになるまで飲まなくていいのに。」


オレもほんとにそう思うよ。