2013-03-07

サバのあらから出るだしはウマイ。
「船場汁」

こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

このブログは、50歳バツイチ独身ひとり暮らしのおっさん、高野が、日々の自作料理を中心に、ひとり暮らし生活のあれこれを気ままに書き連ねているものです。
「どうか」と思われることも多々あると思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。



さて昨日の晩酌は・・・。



船場汁。



おととい魚屋で、塩サバを三枚におろしてもらったとき、あらも一緒に持ち帰ってきた。
船場汁は、この塩サバのあらを使ってだしを取った吸い物のこと。

元々は大阪の船場で、丁稚奉公に食べさせるために、金をかけずに作られた食べ物だと言われているそうですが、なかなかどうして、サバは意外にいいだしが出る。
すでに塩が振られているので、あとは湯通しするだけで、臭みも出ません。



塩サバのあらは熱湯で湯通しし、そのあと水でよく洗う。



鍋にだし昆布と一緒に入れ、3カップほどの水を張って中火にかけ、沸騰したら弱火にし、アクを取りながら15分くらい煮る。



15分煮たらあらとだし昆布をとり出し、酒大さじ2にうすくち醤油大さじ1くらいで味つけ、5ミリ厚さくらいに切った大根を入れ、5~10分、大根が柔らかくなるまで煮る。


シメジを入れてサッと煮たら、春菊を入れて火を止める。



あれば柚子の皮を浮かべる。


やさしい味がする。



あとはおととい漬け込み、一日置いたしめサバ。


酢が馴染んでうまいっす。



ポパイ炒め。


オリーブオイルにバターで卵を炒め、下ゆでしたほうれん草を加えてうすくち醤油で味つけ、最後に黒コショウをふる。



生節。


大根おろしと一味、ポン酢。






昨日の酒は、日本酒、ぬる燗。
熱めのお風呂くらいの温度にする。

お燗をつけるときには、電子レンジでやってしまうとおいしくない。
小さく沸騰させたお湯で時間をかけて温めると、日本酒は甘くなる。



この甘いぬる燗をチビチビとやりながら、日本酒に合う肴を少しずつつまむ。
徐々にほろ酔い加減になってくると、つくづく思う。

「ああ、幸せだ・・・」

うまい酒と肴があれば、人間は十分幸せに暮らしていけるのではないかとぼくは思う。



少し前から、ぼくは食事は、晩酌一食にしている。
昼間はお菓子やパン、おせんべいなどをちょこちょこつまむ。

これは満腹になってしまわないほうが、ぼくのような座り続けて仕事をする者にとっては、仕事がはかどるということはあるけれど、本当の理由は別にある。

「酒なしで食事をするのはあまりに虚しい・・・」



たとえば昼に焼きそばを食べるとすると、どうしてもビールが欲しくなる。
ビールなしで焼きそばを食べてしまっては、焼きそばに申し訳ない気すらする。

しかしさすがに、ぼくも毎日昼から酒を飲んでしまっては、生活が成り立たない。
それで酒なしで食事をするよりはと、食事をしないことを選んでいる。



ぼくはもし許されるなら、酒だけ飲んで一生を送りたい。
会津磐梯山 小原庄助さんのように、それで身上をつぶしたい。



「でも彼女がいるのなら仕事も頑張らなきゃ。」


そうなんだよな。