2013-03-09

春を感じる2品。
「タラとアサリの酒蒸し」「ホタルイカのぬた」

こんにちは。ご訪問いただきありがとうございます。

このブログは、50歳バツイチ独身ひとり暮らしのおっさん、高野が、日々の自作料理を中心に、ひとり暮らし生活のあれこれを気ままに書き連ねているものです
「どうか」と思われることは多々あるかと思いますが、楽しんでいただけましたら幸いです。




さて昨日の晩酌は・・・。




タラとアサリの酒蒸し、ホタルイカのぬた。



料理の達人として知られる檀一雄は、

「買い出しほど楽しい仕事はない」

と書いているのだけれど、ぼくもそれには全く同感。
家の近所にある商店街に、毎日買い出しに出かける。

その日の献立を考えるには、やはり何といっても、実際にお店で食材を前にしたほうがインスピレーションが湧く。
また個人商店の場合、お店の人と食材の使い方などをあれこれ話すのも、特にぼくのように一人で仕事をする者にとっては、貴重な触れ合いの時間となる。



さらに魚屋や八百屋なら、お店に並べられたものを見て、しみじみ季節を感じることができる。


2月の立春を境として、それまではお店の最前列を占めていた冬の食材が後ろに引き、春の魚や野菜が前に出てくるようになる。
まだ寒い時でも、食材の移り変わりは確実に春の訪れを知らせてくれるから、それを毎日眺めるのは、何とも楽しい。



昨日は魚屋で、冬の魚であるタラと、今まさに旬に突入したアサリが、お店の最前列に並べて置かれていた。


タラは季節が外れたからか、一切れ120円の安値だし、アサリも100グラム100円と、どんどん値段が下がっている。

タラもアサリも、単独ではメインの料理になりにくいけれど、二つ合わせると、淡白なタラをアサリのうまみが補い、立派な料理になる。

それで昨日は、タラを一切れとアサリを100グラム買い、酒蒸しすることにした。



酒蒸しを作るのはほんとに簡単。



深めの皿にだし昆布を敷き、タラとアサリ、それに豆腐と好きな野菜を入れる。
昨日はシメジ。

酒大さじ3ほどをシャバシャバと振りかけたら、小皿を置き、2カップほどの水を入れた炒め鍋の中に据え、水滴防止のアルミホイルをふわりとかぶせ、フタをして火にかける。
沸騰したら、中火で10分。



青ねぎとポン酢をかけて食べる。


素朴な味で、しみじみうまい。



あとは、春になって魚屋の最前列に出てくるようになったホタルイカ。


ぬたにする。

ゆでホタルイカの目だけ取り、ざく切りにした青ねぎと一緒にサッと湯通し。



同量くらいの白みそと酢、それに砂糖とからしを加えてからし酢みそを作り、ホタルイカと青ねぎを和える。



2週間くらい前、「もう終わりでしょう」と八百屋のご主人から聞き、買い置きしておいたカブのとろみ汁。


2カップのだしに酒とみりん、うすくち醤油大さじ2、塩少々で味つけし、厚く皮をむきゴロゴロと切ったカブと、細く刻んだ油揚げを煮る。
カブが柔らかくなったら、片栗粉と水大さじ2づつの水溶き片栗粉でトロミをつけ、お椀によそっておろしショウガを乗せる。



酒はぬる燗。








晩酌を終えたら、四条大宮「スピナーズ」。




昨日は2周年の記念日で、料理上手の板野友美似の女性が作った春巻きもふるまわれた。

店内は大賑わい。
カウンターでしばらく立ち飲み、30分ほどして席に座れた。



そこへアラフォー女性の友達からメール。
「高校時代の同級生と飲んでいるけど合流しないか」との誘い。

「嬉しいけどスピナーズで飲んでいる」と返信したら、

「それじゃ、今からそちらへ行く」

とのこと。

ワクワクしながら待っていると、二人がスピナーズへ現れた。



友達の同級生「いづりん」は、子供ができるまで、ご主人と四条大宮を飲み歩いていたとのこと。


たまたま来ていて、いづりんと5年ぶりに再会した居酒屋の大将によれば、

「四条大宮で最もきれいな奥さん」

との誉れが高かったのだそうだ。



女性に囲まれ、ぼくのテンションも最高潮。





やがて近くのバー「Kaju」のマスターも、2周年のお祝いに現れ、店内は大盛り上がり。


ぼくはウイスキーの水割りを、何杯飲んだか分からないほど飲み、カラスの鳴き声を聞きながら、明るくなった道を家まで帰った。





家に帰って、さらに一杯。


どうやって布団に入ったのか、覚えていない。



「どれだけ飲めば気が済むんだか。」


仕方ないお調子者だよな。