2012-12-26

手軽でうまい、サバの定番料理はやはりこれ。
「サバみそ煮」

今日はサバみそ煮。
そろそろサバのシーズンも終盤を迎えようとしているのに、考えてみたらまだ大好きなサバを、イマイチ満喫していなかったのだ。サバみそ煮は普通の麹みそを使ってもいいけれど、赤だしみそ(八丁味噌)を使うとまたうまい。あと今日は、赤カブの甘酢漬けも仕込んでおいた。





調味料は、あらかじめ合わせておく。
まず器にみそ大さじ3くらいを入れ、ここに液体を追加しながらみそを練り伸ばしていく。入れるのは、砂糖大さじ2、みりん大さじ3、ここでいったん味を見て甘みを調整し、さらに酒1/2カップと水1カップ。





1人分なら小さめのフライパンがやりやすい。
フライパンに5センチ角大の昆布を敷き、合わせておいた調味料を入れて強火にかける。沸騰したらサバを入れ、落としブタをして強めの中火で7~8分。煮汁がまだたくさん残っていたら、サバをとり出してからさらに煮詰める。みその煮汁は上までまわりにくいので、火加減はけっこう強めでいい。





青ねぎをかけ、煮汁をつけながら食べる。
旬のサバは、脂が乗りまくりでほっぺたが落ちる。





カブもそろそろ終わりを迎えつつあるから、食べるなら早くする必要がある。
赤カブは、実は皮をむかずにタテ4つに割り、横にうすく切る。茎は3ミリくらいの小口切り。葉は冷蔵庫にとっておき、じゃこ炒めにする。同量くらいのみりんと酢の甘酢に実と茎を漬け込んで、半日置けばもう食べられる。





ほんのりと甘いカブは最高。






スグキもシーズンが始まった。
三条会商店街で露店を出す、上賀茂の農家のおばちゃんから早速購入。











食材の買い出しをするとき、「旬のものを買う」ことは、やはり基本だとぼくは思う。

何より旬のものは、安くてうまい。
今日のサバにしたって、活きのいい、脂が乗りまくったのが、一食分で200円。
赤カブは、巨大なやつが130円。
これを旬でないときに買おうとすると、値段は倍になり、味は半分に落ちる。



最近ではスーパーへ行けば、1年中何でもあるから、旬がわからなくなっている。

何でも買えることは「選択肢が増える」ことだから、良さそうな感じがするけれど、
本当にそうなのかどうかは、胸によくよく手を当てて考える必要がある。

選択肢が増えてしまうと、かえって「何を食べたらいいかわからない」ことに
なるのじゃないか。

旬のものだけ順番に食べていけば、1年中、食事のメニューを考えるのに
困ることはない。



何が旬なのかがわからない場合には、とにかくお店の人に聞くのがいい。

現代は、人に聞くことが「悪いこと」のように思ってしまいがちだ。
たしかに競争社会では、人に聞くことは「負け」を意味する。

でもお店の人は、お客さんと競争しようとは思っていない。
聞けばかならず、親切ていねいに教えてくれる。





「でもおっさんみたいにしつこく聞き過ぎるのも迷惑だよ。」
そうだな、あまり仕事の邪魔をしてはいけないな。