2012-08-08

豚トマ卵炒め

人間、40を過ぎると自分の死に方を考えるようになるのかと思うんですよね。
これまで生きてきた期間より、死ぬまでの期間のほうが短くなるのだから、それも当然というものかもしれません。
おっさんも、30代まではとりあえず50までに何ができるかしか考えませんでしたが、40を過ぎ、今50になってみると、自分がどういう死に方をしたいかあれこれ考えます。



目が黒く、仕事がバリバリできるのは、あと10年だと思うんですよね。
還暦を過ぎれば、もちろん仕事はしているでしょうが、やはり余生ということになる。
おっさんは、あと10年、日本でするべきことをしたら、あとは海外へ行きたい。
ネットにつながるパソコン1台で仕事をこなしながら、いろんな国を転々と放浪するのとか、憧れますよね。



まずは韓国に、1~2年住んでみたい。
韓国は日本と兄弟のような国で、ものすごく似ているところがある反面、対極とも思えるところがある。
韓国の料理をつくり、韓国の人たちと酒を酌み交わしながら、韓国の文化に触れてみたい。



あとはやはり、ヨーロッパですよね。
パリに住み、ヨーロッパを転々と旅行してみたい。
スペインやポルトガルあたりには、しばらく滞在してみたいです。
そして最終的に、パリのアパルトマンでひっそりと息を引き取るというのが、おっさんの理想の人生です。






昨日の晩酌。
豚トマ卵炒め、それに瓜のくず引き。



豚肉は、おいしいですよね。
おっさんは、死ぬ前に何か1つ食べるものを選べと言われたら、豚肉を炒めたものが食べたい。
豚肉の、とくにあのプリプリ・トロリとした脂身が、子供のころから大好きなんです。



豚肉を買うのなら、やはりコマ肉。
もちろん安いのがいいんですが、コマ肉も魚のアラと同様、きちんとしたブロック肉をつくる時に切り落とされる半端な部分なわけで、そういうものを少し手をかけ、おいしく食べるというのが、おっさんは考え方として好きです。



さらにコマ肉は、値段は安くても日本産なんですよね。
だからうまい。
下手にアメリカ産のロース肉などを買うよりも、よっぽどいいと思います。



昨日は豚コマ肉を、トマト、それに卵と炒め合わせました。
トマトは炒め物に使っても、けっこうイケるんですよね。
さらに豚肉とトマト、卵は、オムレツにケチャップをかけベーコンを添えることからもわかる通り、黄金の組み合わせ。
トマトに火を通す時には、もちろん湯むきしたほうが、チリチリになった皮がはがれずキレイですが、なにべつに、トマトの皮は食べられますから、気にすることはありません。






卵はすこし多めのサラダ油で、あらかじめ炒めて取り出しておく。
ガチャガチャいじって炒り卵のようにするよりも、しばらく触らず火を通し、大きめにまとめたほうが食べ応えがいい。



次にまず豚肉、そして8等分にくし切りしたトマト、さらにうす切りの玉ねぎ少々を炒め、酒とうす口しょうゆ、砂糖各大さじ1に、おろしショウガをすこし混ぜたタレを流し込む。
取り出しておいた卵をもどし、味を見て塩コショウして、水溶き片栗粉でトロミをつければ出来あがり。






こってりした豚肉に、トマトの酸味、それにふんわりとした卵・・・。




トマトがくたっとやわらかくなったのも、またうまい。







あとは瓜のくず引き。
くずといっても、実は水溶き片栗粉。
冷たく冷やして、おろしたショウガをのせる。