2012-07-25

祇園祭 還幸祭


昨日は祇園祭の還幸祭。
みたまを八坂神社へ返すために、おみこしが京都市内を練り歩きます。
祇園祭のメインイベントは、なんといってもこのおみこしで、実際男衆が「ほいっとー、よいっとー」と掛け声をかけ、おみこしをかつぐ迫力は相当なもの。
僕も毎年、このおみこしを見るのを楽しみにしています。



今年はさらに、この還幸祭でスペシャルな楽しみがありました。
みこし弁当・・・・。



いつも行く三条会商店街の八百屋のご主人から引換券をもらい、みこし弁当を食べられることになったんです。
みこし弁当は、おみこしをかつぐ男衆およびおみこしの関係者が食べるために作られるもので、すこし余分に作った分が、一般の人にも配られるというもの。
お金を払えば買えるというものではないので、たいへん貴重です。
夜食べると、味がちょうどよくなじむというので、僕も夜まで待って、このみこし弁当を食べました。



竹の皮に包まれたみこし弁当。
中をあけると、ごま塩がふられた白めしに、梅干し、そしてたくわんというシンプルなもの。
竹の皮と梅干しの殺菌効果によるものなのでしょう、真夏の暑い盛りでも、冷蔵庫にいれなくても2~3日は持つのだそうです。
昔の人の知恵はすごい。



箸が入っていなかったので、手で食べることにしました。
まずは白めし・・・・。
固めに炊かれた極上の白めしに、塩がいい加減になじんでいる。



たくわん・・・・。
しっかりとした味がする。



梅干し・・・・。
いわゆる僕などが子供の頃にあった、昔ながらの梅干し。



いやうまい、うまい・・・・。






みこし弁当を食べ終わったら、いざおみこし見物へ。
3基あるおみこしは、すべて三条会商店街へ入ってくるので、僕もいつも行く魚屋さんや豆腐屋さん、八百屋さんのお店の人たちといっしょに見ます。



当然ビール。
おみこしを、ビールを飲みながら見てもいいというのは確認済み。



祭太鼓が鳴りひびき、否が応にも雰囲気を盛り上げます。



キタ!



近付いてくる・・・・。
商店街に、「ほいっとー、よいっとー」の野太い声がひびきわたります。



男衆は、1基のおみこしにつき500人、総勢1500人だとか。



すごい迫力・・・・。



御旅所(おたびしょ)の前に来ると、男衆はおみこしをかかげ上げ、「ほいっとー、よいっとー」のかけ声とともに大きく揺さぶります。
これがまたすごい・・・。



御旅所の前におみこしをおいて、男衆は一旦休憩。
いつもの八百屋さんも、休憩所に早がわり。



魚屋の若大将も、おみこしを担ぎます。
八百屋のご主人は、なんと副会長で、おみこしの先頭を歩いてました。
さらに八百屋のおじいさんは、数年前まで会長で、現在は名誉会長。
偉い人だったんだ・・・・。



おみこしが通りすぎていくと、お手伝いの女性陣は宴会。
なんと、僕も混ぜてもらいました。
心づくしの手料理の数々・・・・。



酒は、幻の銘酒呉春。
深夜の12時ごろまでたっぷり話して、思い出に残る時間を過ごしました。