2012-05-03

「セロリの葉とツナのパスタ」


セロリの葉が余っていたから、パスタに入れることにしました。

残り物処理は、意外にむずかしく、冷蔵庫に余ったものが、たまってしまいがちになります。

前の日の料理と同じものを作れば、簡単に処理できるのですが、人間やはり、毎日同じものを食べるのはつらいもの。

それでつい、冷蔵庫に残り物があるのに、また買い物へ行き、冷蔵庫の中のものをダメにしてしまう。



もちろん余ったものを残さずに、きれいに処理できれば、それに越したことはないわけだけれど、冷蔵庫のものを使う気がせずに、けっきょく腐らせてしまうことは、決して悪いことではありません。

まずは外食せずに、自炊できることの方が、よっぽど大事なことなのだから、それでうまくいかないことがあったとしても、あまりくよくよ悩む必要はない。



だいたい日本人は、「食べ物を大事にしなくちゃいけない」とか、きびしく言い過ぎるきらいがある。

でも外食産業が、どれだけの食べ物を廃棄処分にしているかを考えてみれば、自炊して、すこしくらい冷蔵庫の残り物をダメにしたって、どうってことはないんです。



しかしまあ、残り物処理というのは、それほどつまらないものでもなくて、限られた材料で何が作れるかを考えることは、料理の1つの醍醐味であるとも言えたりする。

残り物はどれ1つとして、それだけでは心躍ることはないのだけれど、材料の意外な組み合わせが、思っても見なかったような新しい料理を発見することになる場合もある。



買い物の買い忘れとかも、買い直しに行こうとする衝動をぐっとこらえて、それがなかったらないなりに、なにか作れるものはないかと考えてみると、大発明につながることも、少なくありません。

ノーベル賞級の大発見は、その多くが、実験の失敗から見つかったことも、よく知られた話です。

ですから残り物処理も、「つまらない」と思っても、実際やってみるとすごくおいしいものが出来たというのは、よくあることです。



料理というのは、食べてみなければ、おいしいかまずいかわかりません。

ですから失敗を恐れず、「まずはやってみる」のが大事です。





昨日サラダに使った、残りのセロリが余っていた。その前に何かに使った、しめじも余っていた。ツナ缶とパスタは買い置きがある。

というわけで、大した期待もせずに作った料理ですが、非常においしかったです。

もし運よく、同じものが余っていたら、ぜひやってみてください。



「セロリの葉とツナのパスタ」のレシピ


<材料>

・ セロリの葉の部分 1本分
・ しめじ 半パック
・ ツナ缶 1缶
・ パスタ 1人前
・ パセリ 半茎

・ オリーブオイル 大さじ2くらい
・ ニンニクみじん切り 小さじ1くらい
・ 玉ねぎみじん切り 大さじ2くらい
・ 唐辛子 1本
・ 塩


<作り方>

1. セロリの葉はざく切りに、茎は斜め薄切りにする。しめじは房に分ける。唐辛子はヘタをとり種を出して、手で小さくちぎる。パセリはみじん切りにする。

2. フライパンにオリーブオイルをいれ、中火で温め、ニンニクと玉ねぎのみじん切りを炒める。1~2分炒めたら、唐辛子をいれ、さらに30秒ほど炒めたら、ツナ缶を油ごとすべて入れる。さらに30秒ほど炒めたら、火を止めフライパンをそのあたりに置いておく。

3. 鍋に湯を沸かし、パスタの袋に書いてある通りの分量の塩をいれ、パスタを袋に書いてある時間通りにゆでる。パスタのゆで上がり1分前に、パセリとしめじをパスタをゆでている鍋にいれ、時間が来たら、すべてをザルにあける。

4. フライパンをコンロにもどし、強火で温め、ザルにあけてあったパスタとセロリ、しめじを入れる。塩をほんの、小さじ4分の1ほどいれ、全体をまぜ合わせる。パスタを1本食べてみて塩加減を確認し、塩が足りなければ塩を足し、皿に盛って、パセリをふりかける。



これはほんとにうまいです。

ぜひやってみてください。





今日の晩は、名古屋の友達が京都に出張して来て、声をかけてくれたので、いっしょに飲みに行きました。


お互い「これからの日本」について語り合い、非常に有意義でした。



名古屋の友達は、「日本人が経済についてばかり考えるようになって、思想を持たなくなり、若い人までが冒険しなくなって、保守的になっているのが問題だ」という考えでした。

僕もそれに、必ずしも異論があるわけではないんですが、それってもう日本で100年くらい言われてきて、それでも解決していない問題なのじゃないかという気がするんですよね。



日本人は、これまで2千年、思想など持ったことは一度もなかったし、これからもできないんじゃないか。

そういう気がするんです。



それじゃあ日本はどうしたらいいのかは、僕にはよくわかりません。

でもとりあえず、「若い人の邪魔をしない」ことくらいが、僕のできることかなという気がします。