2011-12-10

まさに旬、真っ盛り。
「サバ寿司」

土曜日のお昼間に、近くのスーパー銭湯でサウナにはいり、そのあとラーメン屋でビールをのみ、ラーメンを食うという、以前からの習慣は、ずっと続けている。

やはり酒は、なんといっても、昼にのむのがうまい。酒の味は、酒をのむことによって、棒にふることになってしまう時間に比例するところがあるから、朝からのむ酒など最高だ。しかしもちろん、毎日朝から酒をのむわけにもいかないから、サウナでたっぷり汗をかいたあとの、最高にうまいビールがのめる週いっぺんの機会を、たのしみにすることになる。



行くラーメン屋はずっと同じ、注文するものも同じで、食べ方も決まっている。まずビールとキムチとギョウザをたのみ、はじめにキムチ、それからやがてやってくるギョウザをアテに、ビールを1本飲んでしまう。ビールを飲み終わるころに、ラーメンを注文。

ラーメンにはいってくる生卵は、壊さぬよう大事にとっておき、青ネギも脇によけておく。底に沈んでいる麺を、すべてモヤシの上にかぶせてしまい、よけておいた青ネギを麺にまぶして、それを食べはじめる。8割がた食べたところで、生卵をつぶして麺にまぶし、スープがたっぷりとしみたモヤシといっしょに食べる。

食べ終わると最高にいい気分になり、ちょっと眠くなってくるから、家に帰って昼寝する。これで週いっぺんの儀式は終了。



昨日の晩飯は、おととい買ったサバでつくったサバ寿司。今は1年のうちで、サバが最もうまいときだから、これを逃してしまう手はない。

しめサバは、魚屋で3枚におろして、塩までふってもらっておけば、つくるのは何もむずかしくない。そのまま一晩おいたら、塩を水で洗いながし、水をよく拭きとって、ビニールの袋にいれて、昆布といっしょに酢に漬ける。酢には砂糖をひとふり、溶かしておく。

3時間たったらサバをとり出し、酢をふきとって、中骨をとり皮をはぐ。中骨をとるのは、死ぬほどイライラするから、だいたい適当にやってしまうが、中骨が口にあたった試しはない。

これをラップにくるみ、しばらく冷蔵庫に置いておく。その日に食べてももちろんいいが、翌日あたりが一番うまい。



しめサバをすし飯にのせれば、サバ寿司の出来あがりだが、そのままだとちょっと、味が足りないから、すりごまと大葉を、すし飯とサバのあいだに挟んでおく。

全体をラップで包み、よく押し、四角く形をととのえる。水で濡らした包丁で、適当な大きさに切り分ける。



完成したサバ寿司。サバは石川県産なのだが、脂が乗りまくっていて、ほんとにたまらん。大葉は今回、はじめて入れてみたのだけれど、サバによく合い言うことない。

ただ今回、すし飯をつくるのを、ちょっと失敗した。すし飯に酢をいれるのは、たぶんご飯がアツアツじゃないといけないんだな。汁をつくるのと並行し、ぼやぼやしているうちに冷めてしまったご飯に、酢をいれたりしたものだから、どうも粘り気が出ず、食べながらボロボロとくずれてしまう。お好み焼きの皮をつくったときにも思ったが、炭水化物系のあつかいは、意外にむずかしいものだ。



3枚におろしてもらったサバは、アラにも塩をふってもらい、持ち帰ってきた。これで船場汁をつくる。

水でよく洗ったサバのアラを、昆布だしで15分ほど、アクをとりながら煮る。

酒と塩、醤油で味をつけ、大根を煮て出来あがり。



七味をふって食べる。サバのだしは、クセがあるけれど、それがまたいいところだ。

新しいサバを使えば、臭みはないが、心配だったら湯通しをすれば、おだやかな味になる。



あとは広島菜を、おかかと醤油で和えた。広島菜は、クセのない、上品な味で、毎日でも食べたい。