2011-12-08

スープを吸い、やわらかく煮えたカブがたまらない。
「カブと鶏肉の塩味スープ」


カブがおいしい季節になっている。汁を吸い、ほっくりとやわらかく煮えたカブは、たいへんうまい。和風のだしもいいけれど、肉をつかった、洋風のだしが、カブには、またいい。そこで昨日は、カブを鶏肉といっしょに、塩味で煮込んでみた。



鶏肉は、手羽元を使用。ほんとうは、骨付きのモモ肉をぶつ切りにしたやつが、うまいのじゃないかという気がするが、スーパーにはなかなか売っていないし、だいいち手羽元は安い。塩コショウをふり、オリーブオイルで、焦げ目がつく程度に焼く。

ここに水をいれ、ニンニク1かけとローリエといっしょに、鍋のフタをしてコトコト煮る。20分くらいでやわらかくなるけれど、もっと煮て、肉が骨からとれてしまうくらい、やわらかくしてしまうのも、悪くない。

鶏肉が煮えたら、野菜を入れる。ゴロゴロに大きく切ったジャガイモ。乱切りしたニンジン。くし切りにした玉ネギ。たてに4つに割ったカブ。ざく切りしたカブの葉。カブの茎の部分は、かたいからいれない。カブは今回、皮をむかずに入れてみたけれど、やわらかさは問題ない。ちょっと苦味があるところが、好みだが、なかなかいい。

ジャガイモもカブも、ニンジンも、10分もあれば、やわらかくなるけれど、もう少し煮て、煮くずれる寸前にしてしまうのも、田舎っぽい感じがしていい。日本もそうだが、お母さんが作る煮物は、クタクタにやわらかいものなんだよな。歯ごたえがあるのもいいけれど、やわらかく煮えた煮物は、幸せを感じる。



器によそって、黒コショウをふる。好みでここに、バターをのせると、コッテリしてまたうまい。さわやかな味が好きな人は、レモン汁をたらしてみても、たぶんいいのじゃないかと思う。パセリなど好みのハーブをふりかけても、もちろん悪くないに決まっている。

こういうスープには、よく固形スープをいれるよう、レシピに書いてあるけれど、べつにまったく必要ない。水が多いと、たしょうシャバっとした感じにはなるが、それもまた、しみじみとしていい。コッテリしたのが好きならば、バターをいれれば、それで十分だ。



昨日の昼飯は、広島で買った広島菜を、わかめとじゃこといっしょに、醤油とみりんで和えてみた。いうまでもなく、うまい。