2011-09-20

小原庄助さんのように暮らしたい

もし金がいくらでもあるんなら、小原庄助さんのように暮らしたい。前の会社をやめ、退職金を食いつぶしながら1年ほどぶらぶらして、つくづく思ったのは、人間、やりたいことなど大してないということだ。

目が覚めるまで好きなだけ寝て、起きたら風呂に入ってのんびりくつろぎ、それから酒を飲みうまいもんを食って、あとはきれいなオネエちゃんがそこいら辺にいれば、それで十分だ。

それである時ポックリ死んで、「あらこの人、昨日まで元気だったのに、今日になったら死んでるわ」なんて言われたりするのが、理想の人生。

それ以外の「やりたいこと」みたいなものは、人間が「生きていかなくちゃいけない」ことに付随して生まれるものであり、生きる苦労がないのなら、やりたいことなんて大してありはしないのだ。


最近の日本人は、長生きすることが人生の目標になっているようなところがあると思うが、それってどうなんだ。もちろん人間は、なぜかこの世に生を受けてしまったのであり、生まれてしまった以上、人生を全うしなければいけないと思うが、あんまり長生きすると、若いもんが迷惑するってことだってあるんだ。適当なところでポックリ死んで、あとは天国で幸せに暮らすってことのほうが、世のため人のためなんじゃないかと思うがな。

自殺なんていうのも、良くないことのように言われるが、たしかに残された方は、つらい思いを強いられることになるんだろうが、本人が幸せならば、それでいいんじゃないか。自分の幸せのために、他人に迷惑をかけることは、自殺に限らずよくあることだ。自殺だけが取り立てて悪いというものでもないだろう。


こないだ健康診断で、問診の医師にそういう話をして、自分は65くらいでポックリ逝きたいと言ったら、「そううまく行くものかどうか、へへへ」と笑われた。健康診断では、多少数値が高めのものもいくつかあったが、前の日夜中の12時まで、普通に飲んでしまったのだから仕方がない。

そういうわけだから、タバコも酒も、やめるつもりがないわけだ。肺がんになると苦しいそうだから、ポックリ死ぬことができなくなるかもしれないが、それもまた仕方がない。酒は1日に2合くらいなのだが、問診の医者によれば、そのくらいの酒は毎日飲んだほうが、全然飲まないより長生きするそうだ。それはちょっと困るがな。


ただ生きている間は、健康でいたいとはたしかに思う。いちばん嫌なのは、糖尿病などの中途半端な病気になってしまい、注射だの透析だのを続けながら、日々を送るパターンだ。だからあまり食い過ぎないようにしたり、野菜をたくさん食べたり、けっこうそれなりに気を遣ってる。

これはもう、何度も書いていることだが、以前どうしても疲れが取れないことがあり、睡眠も適度な運動も風呂も、何をしてもダメだったのが、青菜を一把食ったら、嘘のように疲れが取れたことがある。それ以来、野菜は多すぎるかと思うくらい食べている。


ところが今の青菜高騰。


ほうれん草398円って、何なんだ。

聞いたらこれは、こないだの台風の影響なのだそうだ。台風など毎年やってくるものだが、去年は猛暑、今年は全国各地で洪水続出で、気候がちょっと、おかしくなっているのじゃないか。今また新たに台風が向かって来ているが、大きな被害が出なけりゃいいんだがな。



というわけで昨日は、高騰している野菜の中でも、わりかし安いピーマン。

ピーマンは、前はどうやって食べたらいいのか、よく分からなかったのだが、要は醤油が非常に合う。かつお節と一緒にみりんと醤油でこってり炊くと、酒のつまみにいいのはもちろん、ご飯のおかずにもいけそうだ。くたくたに、柔らかくしてしまうのが京都風。汁を最後まで煮詰めてしまうのがポイントだ。


玉ねぎもとても安い。生のまま薄く刻んで、かつお節とポン酢で食べるオニオンスライス。玉ねぎは水にさらしてもいいが、そのままにしてちょっと辛味があるのもいい。


ミニセロリの浅漬。ミニセロリとは何のことだかよく分からないが、多分セロリを、ちゃんと大きくなる前に収穫してしまうんだろう。セロリの何分の1という値段で売っている。塩揉みして鷹の爪、昆布、酢をふりかけ、冷蔵庫に入れておくと、一人で食えば1週間分ほどにはなる。


あとはサンマの塩焼きに冷奴で、冷や酒を2合半。いや極楽極楽。