2011-04-06

豚 汁

「ライターの仕事」というのをネットで検索して、10件ばかし問い合わせしてみたのだが、そしたらじゃかすか返信があって、まあだいたい「まずはテストをします」とかいって、500文字くらいのものを送るようになるのだけれど、そしたらいくつかのものは「合格です」とか返ってきて、すこしそちらの仕事は始めている。
原稿料はほんとに安くて、500文字で150円というのが相場みたい。10本やって1500円。まだ慣れないということもあるから、けっこう時間がかかったりして、そうすると時給500円とか、そのくらいの計算になる。
内容は、「過払い金」とか「出会い系」とか、「アダルトサイト評価」とか、そういう関係。それをネットでネタを拾って適当なことを書いたり、送ってもらう情報を元にして記事を組み立てたりするわけで、まさに最底辺の仕事。
これだけでは生活するのは難しいのだけれど、僕は文を書くのは嫌いではないし、中にはそれなりに興味深いものもあったりするので、小遣い銭を稼ぐくらいのことにはなるから、いくつか選んでやろうとは思っている。

危ない業者もけっこうあって、複数の業者とやり取りするから、だんだんわかってくるのだけれど、きちんと契約書を交わすところもあれば、冒頭からいかにもおかしいことを言ってくるところもある。明らかにおかしいものはパスするのだけれど、一番はじめに連絡してきて、500字を10本受けてしまったところは、詳しい支払条件などもきちんと言ってこないし、たぶんこれは、お金もらい損ねることになってしまうな。
「過払い金」についてのいくつものブログの更新をするという仕事なのだが、要は法律事務所が宣伝のために、いくつものブログをダミーで立てていて、グーグルで「過払い金」と検索すると、できるだけ上位に出てくるように、キーワードを入れた原稿を集めることを、どこかに委託するわけなのだな。
それでそれを、また僕のような過払い金のことなど何も知らない、適当な人間にふってくるわけだから、インターネットにあふれる情報がいかにいい加減なものであるのかを示すいい例なわけなのだが、そういうことがわかってくるのも、それなりにおもしろかったりはする。でもそこの仕事は、もう受けないと思うが。

しかしライターというのは、いま掃いて捨てるほどいるのだろうな。だから安い値段でこき使って、いなくなっても、代わりはいくらでもいるということなのだ。まさに「女工哀史」、すごい世界だな。

一番はじめに連絡してくるところが危ないということは、僕は引越し屋でも経験していて、引越し屋の比較サイトから複数の業者に見積もりの依頼を出すと、ものの1時間もせずに電話がかかってきたところがあって、これから家に行って、見積もりをしてもいいかと言ってくる。見積もりはしてもらったけれど、ちょっと高いなともおもったし、ほかに見積もりを依頼している業者もあるから、そちらの結果を待って、あらためてお願いすると答えると、今この場で申し込んでもらえたら、値段を下げますと言って、2万円くらい引いてくるのだ。
結局もちろん、その場では頼まなかったが、あとで他の業者の見積もりを比べたら、2万円引いてきたその値段でも、まだ他のところより高かった。
あれ女性とかだったら、ちょっと高圧的な物言いもしてくるし、勢いに負けて契約してしまったりすることもあるのだろうな。みなさん気をつけてくださいね。



昨日の晩は豚汁。いつも汁物を作るときには、インスタントラーメンとかを作るとちょうどいいよな、小さめの片手鍋でやっていたのだけれど、翌日の昼にも食べようと、ちょっと量を多めにもするし、またせっかくだからとジャガイモだのタケノコだのニンジンだの、それも半分というのもシケた話だからと、丸ごと一個ずつとか入れていくと、いつもかならず、いっぱいになってあふれてしまうのだ。
汁が多いのがいけないのだと思って、徐々に減らしていたら、こないだけんちん汁を作ったときには、水300ccでもまだあふれる始末で、これではほとんど「汁」とは呼べないことになってしまうし、また沸騰すると、鍋のふちから汁が「ジャー」とこぼれるさまは、なんとも悲しいものなのだ。
僕は道具にかんしては、「包丁一本サラシに巻いて」じゃないが、できるだけ色々なものを使わずに、一つのもので何でもやるというようにしたいたちなのだが、しかし野菜の量を減らすというのは、みみっちい感じがして許せないということで、ついに昨日は、以前おでん用に買ってあった、でっかい鍋を使って豚汁をつくった。
初めからそれでやれよって話だけれど、昨日はジャガイモも2個とか、水も1リットルとか、思う存分入れられて、えらくすっきりした。

今日の昼めしも当然豚汁。
けっこうな量だったので、食べきれないかと思ったが、意外にぺろりと食べられた。