2011-03-16

「豚丼」

今日テレビで、天皇陛下の
「被災者へのメッセージ」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110316/t10014717841000.html
というのを放映していて、見たひとも多かったかもしれないが、僕は天皇陛下のおことばがこれほど胸を打ったというのは、初めての体験だった。
もちろんこれまでも天皇陛下をテレビで見かけたりはしていたけれども、それは単に
「日本の象徴」
という記号として存在していただけで、今回のようにそのおことばが自分の胸に迫ってくるなどということは、一度もなかった。
これはおそらく、
「日本」
というもののもつ意味が、いま大きく変化しているということなのだと思う。

「日本」といえばこれまで、ワールドカップなどで
「ニッポン、チャチャチャ」
とやる、あれだろう。ほかに「安藤美姫」でも「イチロー」でもいいのだが、国際的なスポーツの試合で応援する対象としての「ニッポン」。ほかに「日本」というものを身近に感ずる機会は、これまであまりなかったのではないか。

ところが今回、東北の地震と津波による大災害は、その被害のあまりの大きさと深刻さに、単に東北地方の問題であるということにとどまらず、「日本」の全体がうけた試練であると受けとらざるをえなかった。多くの日本人が、テレビで中継されるあまりにも悲惨な状況になみだし、こころを痛め、この傷を癒し、東北地方を復興するために、みなが協力してことに当たらなければいけないと思うにいたっている。僕が今日はっきりと感じたのは、そういう「日本」の中心にいるのが、
「天皇」
である、ということなのだ。

外的な「応援の対象」としての「ニッポン」と、自らの切実な課題を遂行していく「仲間」としての「日本」。このちがいは巨大である。
「日本の内面化」
と僕は呼びたい。どうでもいいが。
しかもそれが、権力などによって強制されたということでは一切なく、まさに「自然に」、生み出されているのである。

これは大きいと思うなあ。ものすごく新しい局面が、いままさに始まっているのだと僕はおもう。



昨日の晩めしは、「さばのショウガ煮」。
いっしょに入れた、大根とショウガが、またうまいのだ。

湯豆腐。

「玉乃光」を冷やで1合半。

今日は昼めしに、「豚丼」をつくってみた。
豚コマ肉と玉ネギを、昆布だしに酒、みりん、しょうゆで味付けした汁でさっと煮て、それを汁ごと、炊きたての白めしにぶっかける。
七味をかけて食べてみたが、これはかなりイケました。