2011-01-26

絶対おすすめのキムチチゲレシピ

僕はキムチチゲをよく作るのだけれど、これは以前僕が韓国にホームステイしたときのホストのオンマ、64歳のベテラン主婦がつくっていたやり方をおぼえてきたもので、日本の韓国料理屋などではまず食べられない、絶対におすすめのやり方なのです。

キムチチゲというと、イメージとしては、辛く味付けした鍋にキムチを入れる、というものだと思うのですが、これはそうじゃなく、煮込み料理なのだ。
しかも味付けは、コチュジャンなどは一切入れず、キムチと塩だけ。
キムチは食材であると同時に、調味料でもある。

以前韓国人の友達に、「キムチクッパ」という食べ物があると聞いたことがあって、ただのクッパやら、カルビクッパやらなら聞いたことはあるけれど、キムチクッパというのは初めて聞いたから、どんなものかと思ったら、要はキムチだけが入ったクッパだということで、貧乏人が食べるものなのだとか。
日本でいえば、日の丸弁当みたいなものなのだな、たぶん。
日本ではキムチというと、ずいぶん高いものになるのだけれど、韓国ではキムチは自分で漬けるし、最も安い食べ物ということなのだろう。
それをそのまま食べるのはもちろんのこと、炒めたり、煮込んだりして、様々な形でつかうのだな。

キムチは今回、近所にある韓国食材を売ってる店で買ってみた。
1キロ入りのカットキムチが700円。
汁もたんまり入っている。
スーパーで売ってるキムチも、けっこうおいしいのがあると思うが、100グラム100円くらいはするし、だいたい汁が、あまり入っていない。
料理につかうには、このキムチの汁が、おいしさのポイントになるわけなのだ。

肉は豚バラのブロック肉。
西友がえらいのは、この豚バラブロック、100グラム97円でいつも置いてる。
500グラムだと多いので、半分つかって、あとは冷凍庫に入れておく。

これをザクザクと、ちょっと厚めに切って、鍋にならべる。

ここにキムチをこんもりとのせ、汁があれば、それをたっぷりとふりかける。
このキムチが、味付けのすべてになるわけなので、ケチらずたっぷりつかえば、当然味はおいしくなる。



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これをこのまま、10分か20分、放置するのだが、肉に下味をつけるという意味があるのだと思う。
韓国では肉を料理につかうとき、かならず汁に浸け込み、しっかりと味をつけるのだよな。
韓国というのは肉食の歴史が、日本よりずいぶん長いから、肉の扱い方については、やはり一日の長がある。

つぎに鍋にフタをして弱火にかけ、やはりこれも10分か20分、蒸し焼きにする。
肉に火をとおして、臭みをとるということと同時に、キムチの白菜にしみ込んでいたおいしい汁が全部出てくるから、この汁でさらに、肉にしっかりと味をつけるという意味もあるのだと思う。

そしたらここに、水を入れる。
この水の量は、鍋というにはすこし少ないかな、というくらいの加減にしておく。
もしあとで、やはり足りないということになれば、いつでも足せるわけなので、味付けがキムチだけなので、水が多すぎると味が薄まってしまうのだ。
それでまたフタをして、30~40分、肉がやわらかくなるまで煮る。
これだけ火をとおすと、キムチはトロトロになるわけで、それがなんともたまらない。

最後に塩で味をつけ、好きな大きさに切った木綿豆腐を入れ、ひと煮したら出来上がり。
もし味が薄かったら、コチュジャンや味噌、ニンニク、ショウガ、などで味を足してもいいのだが、そうでなく、シャバっとしたままの味で食べるというのも、いかにも日常食という感じがして、僕は好き。
最後にゴマ油をたらし込んでも、悪くないと思うのだが、僕はいつも入れずに食べるが、それでも十分おいしい。

これにご飯を入れて、おじやにすると、また死ぬかと思うくらいうまいわけで、昨日は菊正宗の冷酒、2合飲んで、シメにおじやにしようと思ったら、この辛い味のおじやが、また日本酒になんともよく合い、もう一合おかわりしてしまった。
夜の10時から酒を飲み、12時も近くなっておじやを食べるって、肥満対策としてはかなりどうかとは思うけれど、うまいのだから、しかたないのだ。