2011-01-13

啓ちゃんのスタンドバー

僕が馴染みにしている、新宿会館の「スナック都」、もう半年以上通っているのに、営業の電話がかかってくるのが嫌だから、携帯番号はずっと教えていなかったのが、年末に3ヶ月ぶりくらいに顔を出したら、「病気でもしてるんじゃないかと思って心配してた」と社交辞令を言われ、ちょっとホロリときて、たしかにこちらは一人暮らし、行き倒れて孤独死するかもしれないし、誰か近くに住んでる人に、電話番号くらい知っててもらわないといけないなと、つい教えてしまったら、早速おととい、営業の電話。
おとといは夜用事があったので、昨日出かけることにして、ついでだから家の近くの、夜しかやっていないラーメン屋にも行ってみようと思ったら、8時半開店のはずが、9時なのにまだ扉が閉まってた。
仕方なく寒空をとぼとぼと、おでんに熱燗でも出す小さな飲み屋がないかと四条通を歩いていたら、見つけてしまったのだな。

怪しい看板。

四条大宮西入ル北側のあたりに、南北に走る細い路地が3本くらいあるのだが、そこにも何軒か飲食店があって、以前ひと通り開拓したのだが、そのときにはこんな店はなかった。

店がまえはコジャレた感じ。
外から中をうかがってみると、「啓ちゃん」は女性みたいだ。

女性がやってる怪しいバーときたら、これは三拍子揃っているというようなもので、どう考えても入ってみないわけにはいかないのだ。

というわけで、昨日はこの店で、スナック都にむけウォーミングアップをしたのだが、なかなかよかった。

ママはたぶん僕と同じか、ちょっと下くらい。
京都美人といえると思うが、ツバの付いたニットの帽子を目深にかぶり、お色気を売り物にしていないということはすぐわかる。
スタンドバーやし。
長いことスナックで勤めていたが、去年の11月、満を持して独立開業したのだそうだ。

スタンドバーだが、いちおうスツールも置いてあって、テーブル席も二つくらいある。
それらがすべて、看板同様、いかにもホームセンターで買ってきました、という感じの、手作り感あふれる造り。
こういう、世の中の権威にまったく頼らぬ無手勝流、まさに僕のツボにど真ん中ストライクで入ってくるのだな。

つまみのメニューはけっこうあって、どれも激安。

まずは熱燗。

それにさっきから食べたかったおでん。
でも昨日はもう売り切れて、玉子と丸天と、すじ肉の切れ端しか残っていなかった。

湯葉・大根・豆腐のサラダ。
値段から考えて、すごく小さなのが来るかと思ったら、意外に量があった。

この店は全面禁煙で、タバコは外で吸うようになっていて、そういう話から僕は自分のタバコ論を熱弁してしまい、ちょっと申し訳なかったが、ママは嫌な顔ひとつせず、ちゃんと付き合ってくれた。

お銚子2本飲んで、トータル1,450円。
なかなかいいのじゃないでしょうか。


啓ちゃんのSTAND BAR バー / 四条大宮駅大宮駅二条城前駅
夜総合点★★★★ 4.0