2010-11-21

飛鳥

知人の案内で、奈良は飛鳥へ行ってきた。

まずは近鉄桜井の駅から、バスで談山神社。藤原鎌足を祀っているのだが、紅葉の名所として有名で、今日はまさに見頃、きれいに色付いていた。

ここから5、6キロを歩いて明日香村まで行くとのことで、意味がわからなかったのだが、なんと半分以上が、けっこうな山道。下りだったからまだ良かったけれど、僕は昨日3時まで飲んでいて、3時間ほど寝て、朝はまだふつうに気持よく酔っ払っている状態だったので、千鳥足に山道、これがまったく似合わないということを、身をもって確認した。

あのもやに煙るところまで歩くのだと言われた時には、気が遠くなったが、今日はよく晴れていて暖かく、絶好の行楽日和、たしかに気持ちが悪いということはなかった。

飛鳥というところは、大昔に栄えたところが、今は遺跡になっているというわけだから、あるのは墓だの古墳だの、万葉集に出てくる山だので、あとはひたすら素朴な田舎の風景がつづく。歴史に詳しければ、その風景の背後に、昔の人たちが生き生きと蘇ってくるのだろうが、教養のない二日酔いの僕には、田舎であるという以上のことは、なかなか読み取るのが難しくて、たぶんあと10年くらいしたら、年齢的にも、こういうものをもっと楽しめるようになるのかもしれないな。

畝傍山。象を飲み込んだウワバミ、みたいな形をしていた。