2010-09-05

北京膳 膳所漢(ぜぜかん)

錦小路通室町西入ルにある、古い洋館を改装したとおぼしきこの店、以前からよく前を通り気になっていて、

こんな看板があるから、てっきりビアホールかと思って、値段も手頃そうだし、日曜の昼、ビールを飲んでみようと思って出かけたのだ。
入り口で店の兄ちゃんにきいたら、いやビアホールは5時からで、昼は中華です、とのことだったのだが、ビールが飲めれば何でもいいと思って、あまり気にせず中に入ったら、兄ちゃん、もうちょっとことばを足してくれ、ここは高級中華の店だった。

一瞬ヒヤッとしたのだが、2,800円から8,000円までのコースのほかに、「膳所漢のお弁当」1,600円という、手頃なやつがあったので、それを注文。
平日は1,200円の日替わりランチもあるらしい。

ちなみに麺は、1,000円からで、かなりいろいろ種類がある。

店内はかなり奥に広くなっていて、

風情のある中庭もある。
この建物、もとは呉服屋だったのだそうだ。 
混みはじめる微妙に前に入ったので、中庭のよく見える、いい席に案内してもらった。
中庭にはもみじが植えられているので、もうちょっとたったらきれいそうだ。

もともと和洋折衷の建物だったみたいなのだが、中華屋だから、そこに中国風の家具を入れていて、和洋中折衷、昔のアメリカ映画にときどき出てくる、間違って考証された日本の屋敷、とか、「キルビル」とかみたいな感じの、なんとも不思議な空間となっている。
奥の蔵には、「ぽっちり」という名前の、バーもしつらえてあるらしい。

当然生ビール。
テーブル席に一人だが、サービスもきちんとしてるし、中庭も見えるので、それほど退屈することもない。

料理はすぐに到着。

きのこのスープ。

それにお弁当。

中身をいちおう解説しておくと、

前菜の、エビの塩ゆでと、錦玉子、ピータン入り。

イカとセロリの和え物。
これはうまかった。

カツオのたたき、中華風。

豚とゴーヤの炒め物。

点心。

ごはん。

どれもなかなかうまく、ビールのつまみとしちゃ完璧だった。

食後にお茶をたのんだら、こんなんが出てきた。

休日のお昼間に、ちょっとだけ贅沢してビールを飲もうというには、悪くない場所ですな。


膳處漢ぽっちり 中華料理 / 烏丸駅四条駅(京都市営)烏丸御池駅
昼総合点★★★★ 4.0