2010-08-28

お揚げの雑炊

いちおう京都らしく「お揚げ」としてみた。
昨日につづいてお揚げの雑炊、今日は水の量をすこし増やしてやったら、かなりバッチリ。
やはり雑炊は、お粥より汁気が多くないとな。
研いで水にひたした米と6倍量の水、それにだしパックを入れた鍋を火にかけ、5分たったらだしパックは取り出して、うすくち醤油だけで味をつけ、きざんだお揚げを入れる。
昨日は塩と半々にしたが、やはりうすくち醤油だけの方がうまかった。
15分くらいたって、汁気がちょうど良くなったら、味をみて、溶き卵を流し入れ、みつばを散らして火を止めて、ちょっと蒸らして出来上がり。

話は変わって。

一人暮らし男の料理の秘訣、というほどのもんじゃないが、こないだ「計画的にやらない」と書いたが、似たような話で大事なことがもう一つあって、「効率的にやらない」ということだ。
仕事では効率は必要なんだが、それを家に帰ってまで、同じようにやろうと思うと、疲れるのだよな。
できるだけゆっくりと、楽しみながら作るというのが、かなりポイントとしちゃ大きいのじゃないかと思う。
自分の楽しみであれば、すこしぐらい余分に時間かかったって、それは趣味の時間であって、全然かまわないのだよな。

効率的にやらないということについて、僕がいちばん大事じゃないかと思うことは、「顆粒だしをつかわない」ということだ。
顆粒だし、つかえば早いし、たぶん味だって、まずいということはないと思うけれど、料理というのは実は、「だしを取る」ということが、料理の中心、煮込み料理の場合なんかだったら、料理そのものだったりするのだ。
僕もだしパックを使っているから、あまり偉そうなことは言えないが、だしを取るということを自分でちゃんとやらないと、料理というものがどういうものか、わからなくなってしまうのだよな。
料理の楽しみというものは、やはり「料理という世界」の全体を知る、ということが、大きいと思うのだ。

同じような理由で、僕は電子レンジも圧力釜もつかわない。
それって要は、高速道路をつかわないようなものだ。
時間はかかるが、一般道をゆっくり走っていったほうが、いろいろ景色も眺められたりして、楽しみとしちゃ大きいのだ。

あとこれはどうでもいいことだが、不器用な僕はそうしている、という話なのだが、作業はできる限り、並行して進めない。
一つひとつの作業をていねいにやったほうが、やはり楽しいのだ。

ということで、まあこれは、料理を楽しむということについて、僕が自分なりに思っていることであって、とくに主婦の人の料理とか、まったく当てはまらないと思いますが、ご参考まで。