祇園祭は、いよいよ今日から宵山。日中は土砂降りの雨だったので、どうなるかと思ったが、夕方から曇り時々雨くらいになったので、よかったよかった。
祇園祭では、宵山と山鉾巡行のとき、京都市の中心部1.5キロ四方くらいに渡って、大通りも裏道もすべて車は通行止め。今は山鉾が、各所に飾られている。
山鉾は全部で32基あり、それぞれ趣向を凝らしている。
裏道の山鉾は、道路を完全に占拠。この山鉾はまた、先が天高くそびえ立っている。
子供たちが櫓にのって、「ろうそく一本どうですかー」と、物悲しい声でうたう。
上に若い衆がのり、お囃子を奏でる山鉾もある。このお囃子は、この時期地下鉄の駅などにもBGMとして流されているのだが、はかない、物悲しい感じの音色。
それからこの時期は、一般の民家が、自宅のお宝を沿道をいく人に公開していたりする。
けっこうなお宝。なのか。
一般に公開することを見越して、建物を造っているところもあるみたいだ。
これはまた、何だかよくわからない像だがすごい。解説付き。
沿道の店は、みな生ビールやらかき氷やらを売っている。
モスバーガーは着ぐるみ付き。
いやしかし、さすが祇園祭、まだ序の口だがすごい。京都市内の中心街、それも繁華街だけじゃなく、ビジネス街もふくめて、これだけお祭り一色になり、皆が一致団結して一つの方向をむいていて、しかもそれが千年以上にわたって、ずっと続いてきているというのだから、その底力にはちょっと感動するものがある。
それでそのみんなが向いている先はというと、神様ということなのだよな。日本人は無信仰だ、無宗教だとよく言うが、これははっきりと宗教的な行事であって、数千というお地蔵さんが市内各所に祀られていることも含め、少なくとも京都の人たちは、大変信心深いと言えるのじゃないか。
それからこれは、今日に限らず常々思うことなのだが、京都には、今はやりの、東京には腐るほどいるような、エロい格好をした女の子がまったくいない。皆無。これが電車で20分ほどの高槻まで行くだけで、激増するのだよな、エロ度が。仏像みたいに頭の上に髪をまとめて団子にしている子も多く、千年の伝統が、今に生きているということなのだと思うのだ。すごいことだ。