2009-11-02

昼めし 「満得」

舟入本町の電停から1筋か2筋南側の道を東へ行き、川に近い道沿いにあるこの店、店内での写真撮影は禁止、子供の入店も禁止という、厳しい店なのだ。店主は元々、ホテルのレストランで働いていたそうで、客のマナーというものについて、独特の考え方があるんだろうな。やはりホテル出身だった、今は移転した「あ味」も、子供禁止で、席は奥から詰めて座るなど、厳しかったからな。

しかしここのラーメン、味はほんとにおいしい。熊本ラーメンと思ってる人もいて、僕も以前、「熊本で食べるよりおいしい熊本ラーメン」と、この日記に書いたことがあるのだが、店主の元々の味作りの動機としては、たぶん関係ないんだな、熊本ラーメンは。

化学調味料を使わないラーメン、というのが、出発点だったんじゃないか、という気がする。ホテル出身の調理師としては、自分の作る料理に化学調味料を使う、ということが、有り得ない、許せないことだったのじゃないだろうか。

それで試行錯誤を重ね、香味油や揚げニンニクなどを入れる、ということで味を作っていくうちに、結果として熊本ラーメンに似ていた、ということなんだな、きっと。

普通化学調味料を使わないラーメンは、魚のだしを入れることが多いと思うが、ここはそうではなく、ゴマやニンニクなどの香味系を使っているのが、特徴だ。洋食出身の人のテクって感じだよな。

しかしラーメンに化学調味料というのは、ほとんど味の一部、なくてはならないもの、とも思えるから、これをなくして、しかもおいしいラーメンを作るということは、若いラーメン職人にとって、挑戦しがいのある、大きなテーマなんだろうな。