2009-08-06

博多一幸舎 大名店


新・博多ラーメンなのだそうである。平成16年オープンというから、まだほんとに最近だよな。現在は、福岡市内と周辺に数店舗、それに京都、さらになぜか静岡にも支店を出している。僕が行った大名店は、元々創業はこちらだったようだが、現在は博多の店が本店になっていて、こちらは支店という位置付けだ。開店時間を間違えて、30分ほど早く行ってしまったのだが、待っているあいだ、換気口からもうもうと豚骨の臭いがしていたから、だしは自分で取っているのだと思う。


昼からビール。


そして餃子。10ヶ400円。この餃子、うまかった。ニンニクが入っていないらしいのだが、素直に肉の味がして、そうそう、この味の餃子が食べたかったんだよ、僕は、という感じ。赤い味噌が付いてきて、豆板醤かなと思ったら、どうやらゆず胡椒。ニンニクを抜いた代わりに、これで味を補うようになっているんだな。


そして豚骨ラーメン、650円。

なるほど、わかった、なぜ新・博多ラーメンなのかと言うと、これはたぶんなのだが、この店、化学調味料を使っていないのだ。無化調の豚骨ラーメンはこれまでいくつか食べたことがあるが、それと共通の味がする。ラーメンと言えば普通、化学調味料は付き物で、これはただ味を補うというだけでなく、スープ全体の味を引き締めるような、そういう役割を果たすものだと思うのだが、その化学調味料なしに、ラーメンと呼べるものを作るのは、けっこうな冒険だと思うんだよな。でも新しいラーメン屋の店主は、それに挑戦する人も多くて、それが今、ラーメン界の新しい流れを形作っているのではないかと想像するのだが、ってそれほど詳しくは知らないが、この博多一幸舎は、その一翼を担っているということなのじゃないかと思う。

実際わずかに豚骨臭が香る、濃厚なコクのあるスープ、悪くなかった。

博多一幸舎 大名本店 (ラーメン / 赤坂、西鉄福岡(天神)、薬院大通)
★★★★ 4.0