2009-07-08

猿猴橋 「らーめん かばちや」

以前コメントで教えてもらったのだが、ここの名前、「かぼちゃ」だとずっと思っていたのだ、違うんだよな、「かばちや」。「かばち」って広島弁なのか。広島駅から近くの、再開発から取り残された古い一角にある、でも30歳そこそこという感じの若い人がやってる、新しい店なんだと思う。カウンター8席のみの小さな店内で、だから昼時はどうしても、並ばないと入れないみたい。

メニューは超シンプル。ラーメンは一種類だけ。ご飯は、ランチタイムは無料になる。

かばちやらーめん、750円。

このラーメン、豚骨だしなのだが、広島の醤油豚骨とはまったく違って、醤油も薄めに入っているだろうが、基本塩味、それにゴマが大量にふられていて、高菜漬けも付いてきたりして、でも紅ショウガがはなかったりするから、九州式とも違う。だから「かばちや」らーめんなのだろうが、山口県でよく見かけるタイプの、九州の影響を受けながらも、あちらから伝来してくる過程で変化した豚骨ラーメン、という感じだな。店主がどうやってこの味を作ったのかは知らないが。

スープはどちらかと言うと薄め、でもあまりこってりしているよりも、僕なんかはこういう方が食べやすいな。ゴマに加えて、コショウなのかな、よくわからないがちょっとした辛味を感じるようになっている。麺は細麺を、やわらかめにゆでてある。

それに、これがこの店のウリなのだと思うが、半熟の煮玉子一個分と分厚い角煮が、どかんと乗っている。けっこうなボリュームだが、スープがあっさりしているから、アクセントとしてもいいし、食べやすい。全体として、きちんと伝統を踏まえながらも、今風のアレンジを加えていて、よく考えられたラーメンだと思う。

かばちや (ラーメン / 猿猴橋町、広島駅、的場町)
★★★★ 4.0