2009-06-19

夜景レストラン

昨日は「夜景レストラン」という所へ行ってきたのだ。
彫刻家・和田拓治郎が、広島の照明ショップ「あかりや」とのコラボレーションのもと、自らの彫刻を、彫刻が普通展示される「ギャラリー」という、昼間に仕事がある人にはちょっと行きにくい、また彫刻に関心のない一般の人にはなおさら縁遠い場所に展示するのではなく、普通のレストランに展示し、これをこれまで彫刻には関心のなかった普通の人にも、飲食をしながらくつろいで鑑賞してもらおう、という趣旨のもと、開催されているイベント。
まあ僕もこれまで、彫刻などには、って、「など」っていうのがすでに失礼だが、まったく関心はなかったのだが、拓治郎さんが先日、突然メールをくれて、拓治郎さんはこの、僕の日記を楽しんでくれているそうで、来て一緒に飲みませんかと誘ってくれたのだ。
いや嬉しいなあ、僕は広島に来て丸一年、食べ歩きというものを始めてしまったため、固定した行きつけの店というものを持たないし、夜は夜でブログを書かないといけないから、飲み歩いたりしなくなり、家で魚を煮付けて酒を飲みながらブログを書いて、という生活をしており、仕事関係以外の人付き合いがあまりなかったのだ。
ブログの先に、実際の人間関係ができるということは、思ってもみなかったことで、まあしかし考えてみれば、ブログというものも何人もの人が読んでいるわけだから、その人同士がつながっていくということも、必然であるだろうことだったわけだが、まあそういうわけで喜び勇んで、出かけていったというわけなのだ。

まず当然、ビールで乾杯。
来てくれたのは、あかりやの社長、ぱるっく・ぼーるさん、そしてやはりグルメブログを主催されている、BAINAさん。
互いの自己紹介や、グルメ関係の話題などで、話は盛り上がった。

拓治郎さんの彫刻もかなり個性的で、そりゃそうだ、個性的でないと、彫刻家は生き残っていけないよな、

こういうの何て言うんだっけな、餓鬼だったっけな、これは10年前、彫刻家になりたてのころ、30体作って一つしか売れなかったのだそうだ。

それから次第に、もっと小さくて、ちょっとくすりと笑えるようなやつを作るようになり、

餓鬼が馬飛びしてたりとか、

写真が暗くて見にくいが、餓鬼がだっちゅーの、とやっている、こういうのを作り始めて、徐々に売れ始めたのだそうだ。
その他にも、やはりくすりと笑えるアクセサリーを、色々作っていたりもする。

しかし凄いな、職業、彫刻家。
彫刻家という人が、世の中に何人いるのか知らないが、彫刻家を職業とする、という決意がまず凄いよな。
しかもそれを実際にやり遂げてきているのだから、ほんとに尊敬する。
彫刻家として身を立てるためには、やはりただ、素晴らしい彫刻を作るだけでは足りないわけで、それを人に買ってもらうという、たぶん圧倒的なの時間を費やさざるを得ない、多大な努力が必要とされるわけだ。
それは当然、人と人とのつながりの中でしか実現していかないわけで、しかし拓治郎さんというのは、僕のようなワケのわからない人間に、突然メールを送ってくれたみたいに、てらいなく、人とつながっていくことができる人なのだろうな。

それから昨日は、僕がいつもアカプルコ、ウィスキーの麦茶割りを飲んでいるということで、

しまいには僕が常飲する、ブラックニッカ、までが持ち込まれ、皆でアカプルコ大会と相成った。
こういう配慮も、嬉しいよな。

夜景レストランは、6月21日、明後日日曜まで、新天地のgoöska、そして6月25日(木)~7月7日(火)は薬研堀のPasta ENZOにて開催。
詳しくはホームページを。
http://www.akaribank.jp/info.html