2009-06-13

東京江東区東陽 「麺屋 吉左右」

東京で口コミランキング、ラーメン部門ぶっちぎり第一位の店。
開店15分前に到着したが、すでに20人ほどの行列。
開店時には40人近くになっていた。
店の前には椅子が10脚、並べられていて、それにもちゃんと順番があって、早く来た者から順に座るようになっている。
店内の席数は10席、そこに5人ずつ客を入れ、5人の分を作り終わったら次の5人、そして先の5人が全員食べ終わったら、また次に5人が呼ばれるという、客入れにもかなり高度なシステムが採用されている。
東京は人間が多いからな、何でもシステマティックにしないと成り立たないわけだが、しばらく広島や名古屋などで暮らしてしまうと、東京に数時間いただけで、ぐったり疲れてしまう。

開店11時30分、閉店15時、スープがなくなったら終わり。
これは東京でも大阪でも、広島でも、行列店、人気店に共通の営業形態だよな。
杯数を上げるために水増しするのではなく、心を込めて作ったスープ、そういうものを求める人がいかに多いかということでもあるし、実際ラーメンは、仕込みに莫大な時間がかかるから、少ない人数で店を回していこうと思ったら、そういう営業形態でないとやっていけないということもあるよな。

メニューは基本的に、ラーメンとつけ麺。

とりあえずラーメンを注文。

このラーメン、さすが東京なんだな、スープは肉のだしに魚のだしを混ぜたもので、おいしいはおいしいがわりかし普通なのだが、麺に圧倒的に特徴がある。

自家製麺だそうで、店の奥に製麺機が見えたが、かなり太くて、しかももっちりしている。
東京のラーメンは太い麺を出す店がけっこうあると思うが、まあそれほど食べ比べたわけではないのでよくはわからないが、このもっちり感はただ物ではないと思う。
これならつけ麺もたしかにうまそうだな。

チャーシューもほろほろ、メンマもよく味が付いていて、店主ご夫婦(なのか)のふるまいもあわせて、とにかく丁寧に、精魂込めてやっているということが、びしびし伝わってくる。
この心持ちが、人の心を打つんだろうな、行列ができるのもうなずける。

麺屋 吉左右 (ラーメン / 木場、東陽町)
★★★★ 4.0