2009-01-06

広島横川 ラーメン 「ななしや」


横川駅のロータリーから飲食店街に入った、すぐの場所にある。
カウンター10席ほどで、店員はおばちゃん2人。
まあ「おばちゃん」というのは、ちょっとトゲのある言い方かもしれないが、そう表現するのがぴったりのお2人なのだ。
昼11時から、夜10時半までの営業時間を、おばちゃんがシフトで交代して勤めるのだそうだ。

お客も、午後2時という時間にしてはけっこう入っていて、そのほとんどが60代か、70代とおぼしきご婦人方だった。
たぶんランチのサラリーマンが終わって、その後おばちゃんの時間になるんだな。
考えてみると、年配のご婦人が安心して入れるラーメン屋って、意外に少ないのかも。
「ラーメン、半分でお願い」とかいう注文をしている人もいた。

メニューは、ラーメンと、チャーシュー麺とか味噌ラーメンとか、ラーメンのバリエーション数種、焼きめし、ぎょうざ、それに冷奴とかキムチとか野菜炒めとかのちょっとしたつまみもあって、酒はビールしかないみたいだったが、夜は簡単な居酒屋にもなるのだろう。
サラリーマンに、おばちゃんに、愛されている店なんだな、たぶん。

注文したのは、「ラーメンセット」650円、


これはラーメンに、


海苔のかかったご飯がついてくる。
この頃は、ラーメンにご飯を頼むのが、くせになってしまったのだ。
ラーメン単品だったら、550円。
それに、


焼きぎょうざ、350円。

さてこのラーメン、オーソドックスな広島ラーメンかと思ったら、なんとダブルスープなのだ。
魚介系の風味がけっこう強くきかせてある。
しかも具にメンマも入っている。
この店、できて25年になると言っていたが、先発の、いわゆるオーソドックスな広島ラーメンと、ひと味ちがう道を行こうとしたんだな。

スープはかなりこってりしていて、しょう油もきつめ、まずくはないのだが、僕はちょっと苦手なタイプ。
麺は細くてまっすぐ。
でも僕にはちょっと、やわらかすぎだったかな。
まあでも昔の人って、こういう濃い味のやわらかいものが好きだったりするよね。
それが好きで通っている人がいて、こうやって繁盛しているわけだから、僕がとやかく言うことじゃないっすね。

ぎょうざも、外から見て緑色が分かるくらい、ニラがしっかり入っていて、それをたっぷりの油で、焼くというより揚げるという感じなんだろうな、皮はかりっとして、なかなかうまかった。
親戚のおばちゃんが作ってくれそうな感じのぎょうざ。
タレににんにくを入れるかどうか、あらかじめ聞いてくれる。

まあほんとに、ひとことで言うと、「家庭的なラーメン屋」。
夜とか、こういう店でおばちゃん相手にお酒飲んだらいいかもな。

ななしや 横川店 (ラーメン / 横川駅、横川、横川一丁目)
★★★☆☆ 3.0