コンビーフとワカメを煮込むのだが、今回味付けに、塩とゴマだけでなく、おろしニンニクをちょこっと入れてみると、たちまち味が韓国らしくなった。
やっぱり韓国は、ニンニクが基本なんだな、調味料。
初めて韓国に行った時、食べ物がどうにも口に合わなくて、まあ韓国料理好きの今では考えられないのだが、その口に合わない感じというのが、全ての料理に何だか得体の知れない、同じ風味がして、それが何だか分からないことに耐えられなかった、という感じなのだ。
今思えば、それはニンニクだったのだな。
キムチなんかも、日本で買うと、どんなに韓国人が漬けていたとしても、本場韓国の味とは全く違ってしまっていて、それは白菜が違うからとか、唐辛子が違うからとか、色々言われたりする訳だが、真の理由はニンニクの量の違いなのだと思う。
ニンニクの臭いをさせて人前に出ることが、エチケット違反にすらなりかねない日本において、ニンニクのたっぷり入ったキムチを販売するということは、販売戦略上考えられないことだろうな。
いや実際、韓国の人たちが使うニンニクの量って、例えば僕がワカメ汁にニンニク入れる、などというのと、軽く10倍は違うからね。
韓国の家庭でテンジャンチゲ(味噌汁)を作るのを見ていたら、4人分のひと鍋にたいして、みじん切りにしたニンニク、ゴルフボール大くらいの量を入れていたから。