2008-12-05

松山 松山ラーメン、にきたつ庵、正岡子規記念館、道後温泉、鍋焼きうどん

昨日から松山。
松山で何を食べたらよいのか事前に調べてみたのだが、あまりこれと言ったものが出てこない。
まあ魚料理は当然うまいのだろうが、ラーメン、とか、お好み焼き、とか、そういう最近の名物らしきものが出てこないのだ。

到着が夜だったので繁華街を歩いてみたのだが、


中心街を「大街道」というのと「銀天街」という巨大アーケードが貫いていて、その東側には広大な歓楽街がある。


居酒屋とスナック、それに風俗店が集結しているような場所で、大きさとしては広島の歓楽街である流川、薬研堀、銀山町を合わせたよりも大きいのではないかという感じがする。
店の数もかなりのものなのだが、ひと通り歩いたのだが、どうもひねりがある店が少ないというか、僕的には入りたくなるような感じの店があまり見当たらない。

「鍋焼きうどん」というのが最近のちょっとした名物だそうで、行ってみたかったのだが昨日は休み、色々歩いてみたら「松山ラーメン」の店というのがあったので、中を覗くと客入りはなし、かなり恐かったが勇気を出して入ってみることにした。


「松山ラーメン」600円を注文。


鶏がらのスープに、かなり濃いしょうゆ味。
上は油の厚い膜が覆っている。
麺は普通、それにチャーシュー、かまぼこ、錦糸玉子、わかめ、生かな、のにんじん、細もやし。
まあ最後まで食べられる味ではあったが、何が松山ラーメンなのか訊いてみると、このラーメンはこの店のオリジナルということで、まあスープや具などはとくべつ松山にゆかりがあるという訳でもないそうだ。
「松山ラーメン」という名称も、ここの店主が20年前に商標登録したものだそうで、この店だけで使われているとのこと。
ということで昨日は松山の味をイマイチ味わうことができずにホテルに帰ってきた。

今日は仕事先の人と昼食。
「松山らしいものを」と希望したら、連れて行ってくれたのが「にきたつ庵 」。


やはり日本料理なんだな。
ここは桶に入った懐石料理が有名とのこと、「昼膳」1,300円を注文。


これに五穀米のご飯と味噌汁がついてくる。


料理の内容はイラスト入りで説明されている。

オーソドックスな日本料理だと思うが、かなりきちんと考えられ、手がかけられている。
しかもこれで1,300円は大変安い。
雰囲気もかなり良いので、松山に来たらまずはここはお薦めだな。

夕方頃から時間が空いたので、


まずは正岡子規記念館を見学。


正岡子規。


坊っちゃん列車。


そして道後温泉。
3,000年という歴史を持つ、日本最古の温泉らしい。
せっかくなので入浴してきた。
いいね、やっぱり温泉は。
入浴するだけなら400円、貸しタオルと石鹸60円。

そして昨日は休みだった鍋焼きうどん。


アサヒ 」。
大街道と銀天街が交差するあたりの裏通りにあるのだが、店構えはほとんど普通の家。


昭和22年創業というから終戦後すぐなんだな。


実際この鍋焼きうどん500円、アルマイトの鍋に入っていて、風格らしきものは全くなし。
スープの味がかなり甘く調整してある。
たぶん広島のお好み焼きと同じような感じなのじゃないかと思う。
終戦後まだあまり食べるものがない頃、広島の人たちはお好み焼きを食べ、松山では鍋焼きうどんを食べていたのだろう。
お好み焼きはその後、広島人の「ソウルフード」にまで登りつめたが、鍋焼きうどんは松山で地味に残っているという感じなのだろう。

松山は保守王国だそうだが、たしかに全体の印象として保守的な感じだった。
新しいものにチャレンジしようという考えは、あまりないみたい。
まあ歴史もあるし、暖かいからのんびりしているんだろうな。

あと松山の女性、下ぶくれでおかめみたいな感じの顔の伝統的美人が多かった。
お笑いタレントの「友近」が松山市出身だそうだが、まさにあんな感じ。


土地によって人の顔に傾向があるような感じがするのも面白い。

明日は松山城を見学する予定。