ちゃんぽんにノックアウトされてほろ酔い気分で長崎の繁華街を歩いたのだが、いや長崎、風情がある。
江戸時代唯一貿易を許された場所だけあって、異国情緒満点なんだよな。
それに坂が多いから、街が立体的なのも良い。
繁華街のどん詰まりみたいな場所に行ったら、ちょっと上に「PSY BAR」というネオンサインが見える。
しかもその横には旅館のような佇まいの建物。
いかにも怪しく、道を回りこんで前に行ってみるとネオンサインだけで看板はないし、階段を上がると普通の木造家屋、個人名の表札もかけられている。
引き戸の隙間から中を除いてみるとたしかにバーのようになっており、店員が出てきたので「お酒一杯だけ飲んでも大丈夫な場所か」と訊くとそうだと言うので中へ。
いやこれが洒落ている。
もともと実際旅館だったそうで、15年前に改装してバーにしたのだそうだ。
旅館を買い取ったのかと訊くと、ここがマスターの実家だそうだ。
東京でディスコなどの経営をしていたそうだがイケイケどんどんの世界に嫌気がさして、「足るを知る」商売がしたくて故郷に戻ったのだそうだ。
和風建築に渋い洋風の調度、そこにちょっとディスコっぽい照明やジョンレノンの絵(本物ではないとは思うが)なんかが飾ってある。
酒も思い切り種類が豊富で、まあでも僕はいつも通りのシバスリーガルのロック800円を頼んだが、いやいやいや雰囲気がある。
マスターも面白い人で今の世の中のあり方なんかについて色々話してくる。
僕もそういう話嫌いじゃないので、まあ2時間ほどがあっという間に過ぎた。
これから長崎に来たらここが僕の行きつけだな。
次はボトルキープしよ。
長崎市西小島町1-3-2
095-820-5288
18:00~25:00(金・土曜は~26:00)
日曜休
★★★★★ 5