2008-11-01

博多赤坂 屋台 「てるちゃん」


昭和通りを天神からちょっと西に行った、大正通りとの交差点のあたりにある。
月末の金曜日ということで狙っていた店はどこも満員で入れず、色々歩き回って一席だけ余裕があったここに入れてもらった。
黄色い看板が何となく雰囲気ありそうだったから。
歩いてみると超満員の店と全くお客が入っていない店と、極端だった。
面白いな。

店主はまだ若くて38歳。
3年半前にこの屋台の権利を譲り受けて営業を始めたのだそうだ。
いつもは一人でやっているそうだが、今日は金曜日だったので美人の奥さんのヘルプあり。
「屋台は大変でしょう」と聞いたら、
「本当に大変で、どんなに大変か人には分かってもらえないくらい。同業者とだけはお互い分かり合える」のだそうだ。
だいたい毎日店を組み立てては片付け、仕込みは家でするのだろうからそれを現場まで運び、調理、給仕、接客まで全てを一人か二人でこなさなければいかないのだから、本当に大変だろう。

お客さんは全員サラリーマン。
この近所に勤めている人たちなのだろう。
天井にはお客さんのポラロイド写真が多数貼ってあったり、柱にもお客さんの名刺が多数貼られていて、いいな、こういうの。
店主は一見の僕にも気安く話しかけてきて、居場所を作ってくれようとするのが心地良い。
料理は素晴らしくうまいということでもないのだが、コミュニケーションの能力が高く雰囲気作りがうまい人なのだろう。

屋台は狭いから、2メーター四方ほどの場所に全員が肩寄せ合って座るという形になり、一人で行っても寂しくない。
隣に座ったサラリーマンは、どこかの支店長と、彼より年上の部下で、支店長が
「~さん、僕は~さんから『支店長』と呼ばれるのが、何だか他人行儀でいちばん腹が立つんですよ」なんて言っているのを横で聞きながら酒を飲むのもなかなかおつなものだ。

食べたのは、


めざし。


ふわふわ山芋の鉄板焼き。食べかけ御免。


スパイシー手羽先。


ラーメン。

ラーメンはしょう油豚骨の広島風。
店主は中学1年まで広島にいたのだそうだ。

1時間半ほど滞在し、ビール1本と焼酎ロック2杯で総額2,900円。
なかなか楽しめた。

福岡市中央区赤坂1丁目
090-6427-5071