2008-06-06

広島風お好み焼き

今日はお好み焼きを、二回食べた。広島に来て4日目、まだ食べてなかったのだ。初お好み焼きは、自宅のある駅の近くの、裏通りにあるぼろい店。お客が何人も入っていると思ったのだが、昼間おばさんの溜まり場になっているらしい。ちょっと失敗したと思ったが、豚肉と卵とそばが入っているやつを注文。まずくはなく、おいしく食べた。


初お好み焼き(食べかけ御免)

次は夜、広島市の繁華街である、新天地という場所にある、「へんくつや」という店。


「へんくつや」のお好み焼き

こちらのほうがおいしかった。

広島風お好み焼きって、不思議な食べ物だなと思う。他にあまり似ているものがない気がする。関西のお好み焼きは、溶き粉に具を全部入れてかき混ぜて、それを焼く。韓国のパジョンも同じだから、そちらから来たのかもしれない。

ところが広島風は、上に全部積み重ねていく。溶き粉をクレープみたいに、鉄板に丸くのばし、その上に大量のキャベツ、揚げ玉、鰹節の粉、そして豚肉。しばらくしたらそれを裏返し、上からへらで押しつぶす。別の場所で卵を割り、丸くのばし、上にそばを載せ、そこにさっきの、裏返して押しつぶしたやつをえいっと載せる。そしてもう一度裏返し、青ノリぱらりと、ソースをだばっとかけて、出来上がり。

東京で、昔よくお祭りで食べたお好み焼きは、溶き粉を丸く伸ばして、揚げ玉とか、紅ショウガとか、鰹節とか、そんなものをパラパラと載せて、青ノリとソースをかけたものだった。聞くと、広島でも昔はそんな感じだったらしい。そのうち、肉を持っていったら載せてくれるようになり、卵を持っていったら載せてくれるようになり、そばを持っていったら載せてくれるようになり、とするうちに、今のような形になったそうだ。

あと、ソース。徹底的に、甘いのだ。名古屋の味噌カツの味噌が甘いのと、同じ感じ。ぼくはとんかつも醤油で食べるくらいで、甘い味付けは、イマイチ苦手なのだ。郷に入ったら郷に従え、頑張ってみようとは思うが、醤油でお好み焼き、食べさせてくれる所ないのかなと、正直思ったりする。

今日からちょうど、「とうかさん」というお祭りが始まっている。とうかさんは、お稲荷さんのこと。こちらでは音読みするらしい。物凄い人手で、女の子たちは浴衣を着て集まってくる。出店も大量に出て、よさこい節のグループ発表みたいなものもあり、大変な賑わいだった。

広島は女の子も硬派なのだが、男も硬派ですらりとして二枚目の、いい男が多い。何故なんだろう。不思議である。