2008-05-02

ラーメン

ラーメンも好きなのだが、外ではあまり食べない。麺類はお腹がいっぱいにならず、小腹を満たす、つなぎとして食べるのだが、外だとラーメンより立ち食いそばを選んでしまうのだ。なのでラーメンは家で食べることになる。

朝はコーヒーに、りんご入りのヨーグルト、生クリーム入りのロールケーキ。そのまま家にいるときの昼食に、ラーメンを食べることが多い。そのラーメンは、インスタントラーメン。ほとんどがサッポロ一番塩ラーメン。インスタントラーメンはそのままだと、ちょくちょく食べると飽きて食べられなくなるが、ちょっと手を加えると飽きずにおいしく食べ続けられるようになる。実際これはかなり長期間、食べ続けているのだが、未だに飽きない。ポイントは、出汁をきちんと取ることである。

鍋に袋に書いてある通りの分量の水(500CC だと思うが)を入れる。これはお湯ではなく、必ず水を入れる。出汁は水から取らないと、うまみ成分が溶け出さないのである。

ここに出汁を取るための元になるものを入れるのだが、それは例えば、ウィンナーソーセージ。シャオエッセンとか、アルトバイエルンとか、そういうちょこっと高級なやつのほうが、圧倒的においしい。あとSPAM。缶入りのランチョンミートで、沖縄や韓国など、米軍基地のあるところの料理によく使われるやつだが、これもかなりいける。ウィンナーは斜めに三つくらいに切って、スパムも7ミリ位の厚さに切ったものを、さらに7ミリ位の幅に拍子木に切る。

ウィンナーもスパムも、冷凍しておけるので手軽に使える。ウィンナーは袋のまま冷凍、スパムは7ミリ幅くらいに切ったものを、ラップして冷凍。解凍しなくていい。そのまま水かぬるま湯で洗えば、包丁で切れるようになる。


残り物の冷凍シュウマイ入り塩ラーメン

あとちくわとか、さつま揚げとか、から揚げなどを入れてもうまい。上の写真は、数ヶ月前つまみにと思って買ったが、食べないままに冷凍庫の肥やしになっていたシュウマイだ。こうなると残り物整理にもなり、一石二鳥である。揚げ物を使う場合は水道(湯沸かし器)のぬるま湯で洗って、油を落としてから使う。売ってる揚げ物の油は、あまりいいのを使ってないし、時間が経って変な臭いがしていることがあるからだ。

使ったことはないが、ベーコンとか、ハムとか、焼き豚とか、そういうものでもおいしいと思う。

このように、出汁を取るための具材は、必ず肉や魚を何らかの形で加工したものを使う。それが手軽に出汁をとるための秘訣である。生の肉や魚は、そのまま入れるとアクや臭みが出てしまう。下処理をすれば良いのだが、そうすると手軽に出汁を取るということにならなくなるので、使わないのである。

さて具材を入れた鍋を火にかけ、沸騰したら一度火を止めて、ここでスープを入れてしまう。火を止めないでスープを入れると、粉が跳ね飛んでしまうから、必ず火を止めてから入れる。

スープは最後でなく、ここで入れるのが、絶対においしい。麺にも具にも、味が染みるからだ。ラーメンの袋の作り方には、スープはあらかじめ器に入れておくように書いてあるが、どうしてなんだろう、先に入れたほうがおいしいのにと、いつも考える。たぶんうまいまずいの問題ではなく、日本人の美的感覚の問題なんだろうなと思う。麺はそばでもうどんでも、そうめんでも、パスタでも、透明な真水でゆでて、白い泡が出て、というイメージがあるからだろう。色のついたスープで麺を煮るのは、何か嫌な感じがするからなんじゃないかと想像する。

(さらに勘ぐれば、うちの父母は、家の中が暗いのが嫌いである。戦争中の灯りを自由に点けられなかった時代を思い出すからだそうだ。父はホッケも嫌いである。戦後半分痛んだホッケばかり食べさせられた思い出があるからだそうだ。麺を煮るというのも、もしかしたら戦後のすいとんとか、そんなものを思い出すからではないだろうか)。

とにかくそうしてスープを入れて、もう一度沸騰したら麺を投入。続いてすかさず、野菜を投入。これはスーパーとかでよく売っている、もやしにキャベツとか、にんじんとか、たまねぎとか、そういうものがちょこちょこっと入ったものを使う。一緒ににらを切って入れてもグー。

野菜を入れて、また沸騰したらちょこちょこっとかき混ぜて、麺がほぐれたら出来上がりである。長ネギの小口切りをたっぷり入れたどんぶりによそって、さあどうぞ。

スープに出汁の具材や野菜のうまみが染み出て、想像以上においしい。この場合インスタントラーメンは、塩ラーメンが一番おいしいと思う。