2008-05-06

しょうゆ焼きそば

焼きそばにソース、使われるわけなのだが、あれってどうなのだろう?ぼくは個人的にはどうもおいしさが分からず、しょうゆを使う。とんかつにもしょうゆ。お好み焼きはほとんど食べない。

ソース、正確に言うとウスターソースは、ウィキペディアによれば、1890年、イギリスはウスターシャー州のとある貴族がインドからソースのレシピを取り寄せ、薬剤師の二人に作らせたことが始まりだと言われている。アンチョビを主原料としたものだったそうだが、どうもあまりおいしくなかったみたいで、樽に入れたままどこかに放置されていた。ところがしばらく経ってその放置されたソースを味見してみたら、これが熟成が進んで、とてもいける。それでは、ということで商品化されたとのこと。それから世界中に広まり、主に料理の隠し味として使われた。

1890年といえば明治23年、程なく日本にも輸入され、それから独自の発展を遂げていったらしい。銀座の洋食屋煉瓦亭が、とんかつにドミグラスソースをかけていたのを、ご飯に合うようにとウスターソースをかけるようになったそうだが、アンチョビが主原料で魚醤のようなものだったイギリスのウスターソースにたいして、日本のウスターソースは果物と野菜、スパイスが主原料、本家イギリスとはまったく違うものとして発展していったとのこと。日本人は洋食にはウスターソース、と思っているところがあるかも知れないけれど、だいたいまず洋食というもの自体、西洋の料理そのものではなく、それを取り入れ、日本風にアレンジしたものであるわけだし、さらにそこで使われるソースも、やはり日本独自のものだということを考えると、不思議というか、面白い。

まぁそういうわけで、ウスターソースは色々面白いのだけれど、ぼくはあまり使わない。焼きそばもしょうゆ。ちなみに焼きそばは圧倒的にしょうゆのほうがおいしいと思うのだけれど、どうなのだろう?


しょうゆ焼きそば(ねぎ入り)

作り方としては、油でまず肉をいためる。やはり豚肉。細切れとか。肉の色が変わったら、そこに長ねぎを斜めに切ったものを投入。さっと炒めたら、そこに日本酒としょうゆを入れる。これは別の器にあらかじめ混ぜておいたほうが良いと思うけれど、日本酒は結構たくさん、どぼどぼどぼ、という感じで入れる。しょうゆは、どぼ、という感じだけれど、だいたい量を見て、常識で判断すれば分量は分かる。分からなかったら少なめにして、後で塩を足せば良い。ということでこの日本酒としょうゆを豚肉とねぎを炒めたところにじゃー、っと入れ、ちょっとかき混ぜたら焼きそばの麺を投入。よくほぐしながら炒めて、日本酒としょうゆの味を麺に吸わせるようにして、最後に麺の味を見て、塩気が足りなかったら塩を追加し、軽くこしょうを振って出来上がり。

麺を入れる前にしょうゆを入れるのがポイントで、そうしないと肉に味が染みこまない。酒としょうゆのほかに、鶏がらだしの素とか、オイスターソースとか、にんにくとかしょうがとかを入れてもいいのだけれど、入れなくても十分おいしい。