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2012-12-11

カブとタラは相性抜群。
カブ入りタラちり鍋

今日の晩酌は・・・。
かぶら蒸しにタラを使うことからもわかる通り、カブとタラとは相性がいい。タケノコとワカメとか、大根とブリとか、同じ季節の野菜と魚介は、相性がいいと相場が決まっている。そこであまり聞いたことはないけれど、タラちりにカブを入れてみることにする。固くて鍋に入れられないカブの皮と茎も、じゃこ炒めにして食べてしまう。





カブは茎を3ミリほど残して切り落とす。茎の根元には土が入っているから、これを楊枝か竹串でていねいに取り除く。
厚く皮をむき、大きいものなら8等分、小さなものなら4等分に切る。葉は茎を切り落とし、ざく切りにする。





タラは切り身はもちろん、あらの場合でも、水で洗うだけでとくべつ下処理はしなくていい。
昨日はあとは、油揚げとしめじを入れた。





鍋は、小さなものを肴に酒を飲みながら作るのが楽しい。






鍋にだし昆布を敷いて水を張り、1カップの日本酒を入れて中火にかける。
沸騰したら昆布はとり出し、タラとカブを10~15分、カブがやわらかくなるまでアクをとりながら弱火で煮る。





カブがやわらかくなったらカブの葉と油揚げ、しめじを入れ、さらに少し煮て火を落とす。






ポン酢に青ねぎ、一味唐辛子をふって食べる。
さっぱりとしたタラと甘くとろとろのカブは、予想通りちり鍋にしても最高のとり合わせ。





残り汁に塩とうすくちしょうゆで味つけしてうどんや雑炊にすると、またうまい。






じゃこ炒めはとても簡単にでき、わりと色んな野菜に合う。
酒の肴にはもちろんいいし、濃い目に味をつければご飯のおかずにもなると思う。





刻んだカブの皮と茎を、ゴマ油を敷いて中火でじっくり炒める。
しんなりとしてきたら、細かくちぎった鷹の爪を加えてさらに炒める。





ちりめんじゃこ1つまみを加えてさらに少し炒め、しょうゆを鍋肌からまわしかけて味つけする。






聖護院大根の残りの半分は、浅漬にした。
今日はまだ固いが、多分明日あたりから食べ頃になる。











初めて料理をする一人暮らしの男性に、

「料理をする上で一番大事なことは何か」

と尋ねられたとしたら、ぼくは、

「効率を求めないことだ」

と答えたい。



一人暮らしの料理は、ぜったいに「仕事」にならない。

仕事とは、他者との関係のなかで初めて発生するものだ。

一人きりの家で料理をしても、それが仕事になどなりようがない。

そこで仕事において初めて意味をもつ「効率」など考えてみても、
ただでさえ虚しい一人きりの食事を、一層虚しくするだけだ。



一人暮らしの料理は、虚しさとの戦いになる。

特に男性の場合、料理をお母さんや奥さん、彼女など、
人に作ってもらうことに慣れているから、
自分で料理することが、一層虚しく思えてしまうところがあると思う。

虚しさとの戦いに勝つためには、
虚しさを上回る、何かが必要になる。

それが、「面白さ」であるとぼくは思う。



男性は、面白いことであれば、一人で延々と続けることに、
不都合を感じない人が多いのではないか。

車の整備でも、模型作りでも、
一人でやっていて十分楽しいはずだから、
料理が自分にとって、それとおなじものになればいい。

もちろん完成した車や模型を、人に自慢したい気持ちはあるかもしれない。

その場合は、ぼくのようにブログをやって、できた料理を公開すれば、
自慢したい気持ちはかなりのところ、満足させることができる。



「料理が面白い」ことのために、最も大事であることは、

「加工食品を使わないこと」

だとぼくは言いたい。

「何かが面白い」ということがあるためには、
その「何か」を「自分がすべて理解している」ことが大切になってくるのではないか。

ほんだしにしても、レトルトや冷凍食品にしても、
それが工場で作られるプロセスについては、わからないものになってしまう。

加工食品は、料理に効率を求める立場から見ると便利なものだが、
料理に面白さを求める立場から見ると、
ただ面白さを減らしてしまう以外のものにはならないのではないかと思う。



加工食品で最も多いのが、「だし」になる。

だしは日本の料理では中心ともいえるもので、
ないと日本の料理は成立しない場合が多いにもかかわらず、
とるのが難しいと思われている。

しかし実際のところ、だしをとるのは10分ほどもかからない。

だしを自分でとるか、とらないかで、
料理の面白さは100倍は変わってくるのではないかとぼくは思う。





「でも料理の効率が大事な場合も多いからね。」
これは一人暮らしの男性限定の話だよ。